移動平均線には、長期線や短期線という分けられ方があったりしますが、どうやって使っていくのがよいでしょうか。
下記画像については、↓の方で解説しています。
何日移動平均線がいいの?どこからが長期
何日のMAを使っても問題はありません。
ただ、一般的には、フィボナッチ数列が当てはまる数値の移動平均線が
使われることが多かったりもします。
例えば、13MA、21MA、89MA。
ただこれ以外でも普通にキリの良い数値として
75MA、100MA、200MAなどもよく使われています。
ボリンジャーバンドのミドルラインは20、21、25のSMAかEMAですね。
また、短期戦、中期線、長期線という分けられ方もありますが、
どの数値だと短期線で、どの数値だと長期線なのか、
という決まりごとはありません。
自分なりのルールで使い分けていくことが重要です。
長期線と短期線の使い方の例
長期線から短期線の乖離率が広がれば広がるほど、
トレンドの勢いが強いとみなすことができます。
短期線の方が過去データを統計する期間が短いので、
当たり前と言えば当たり前ですね。
そして、強く乖離した移動平均線が、また近くに戻っていってから、
再度、離れていくような時にエントリーするのが、
押し目買いや戻り売りのタイミングの目安とも言えます。
⇒ブレイクアウトのエントリーより押し目買い・戻り売りの方が安全!?
有名なグランビルの法則の一つでもありますね。この時、
移動平均線のゴールデンクロス(短期線が長期線を下から上に抜く)での買いと、
デッドクロス(短期線が長期線を上から下に抜く)での売り、
というものが有名ですが、
移動平均線のクロスではなく、
移動平均線とロウソク足のクロスでタイミングを取るのもありますね。
繰り返しますが、どういう使い方が正しいということはありません。
例えば、長期線の角度でトレンドの方向を掴むとします。
(↓の画像でいうと75SMAです)
↑の画像で、
緑色の75MAが上向きになったので上昇トレンドと考えてみます。
上昇トレンドなので、もちろんロング(買い)のポジションを狙うわけですが、
じゃあ次にタイミングです。
「2つの移動平均線のクロス(赤い丸)」と
「移動平均線とロウソク足のクロス(青い丸)」は
どちらがよいでしょうか?
別にこれもどっちが良いというわけではなく、
「2つの移動平均線のクロス(赤い丸)」の方がタイミングは遅くなり、
「移動平均線とロウソク足のクロス(青い丸)」はタイミングが早くなるというだけなんです。
このチャートの例では、キレイな上昇トレンドなので、
青い丸の箇所でロングを建てれば全部成功しますが、
実際は早い段階でエントリーすればするほど、
ダマシに引っ掛かって損切りになる確率も上がるわけです。
移動平均線の設定に関しても、
短くすればするほど、ダマシは増えます。
もしかして、この記事を読んでくれた方の中には
「さっさと確実に勝てる方法を教えろ」
と思った人もいるかもしれませんが、
それこそが、絶対的な手法を求めてループしてしまうFX失敗者の典型例です。
できる限り早い段階で、その「他者依存」の思考から脱することこそ
継続してFXで勝つための近道です。
FXで勝っている人と、負けている人では、
そもそも相場を認識するスキルや経験に物凄い差がありますので、
例えば、勝っている人が
「俺はこういう手法で勝ってるよ!」
なんて教えてくれたとしても、負けている人は、
それを使いこなすことができないし、
本人に合っているかどうかも分かりません。
甘い話や、ラクな道を探すよりも、結局は
「自分が勝てる手法を自分で作る」というのが一番の近道なんですね。
当ブログがそのための参考になれば幸いです。