相場のチャートでは、サポートライン(支持線)とレジスタンスライン(抵抗線)があり、これらが逆転することは有名ですが、基本的なことを見逃している人も多いです。
実際に、どんな時にエントリーすればよいのかまで見ていきましょう。
サポート(支持)とレジスタンス(抵抗)について簡単に復習
この、いわゆるサポレジの概念について、
あまり知らない人はいないと思いますが、
念のために基本をまず復習しましょう。
- サポートライン(支持線)は下値を支える価格帯
- レジスタンスライン(抵抗線)は上値を抑える価格帯
これらは、一般的には横のラインとして使われることが多いですが、
横のラインではなく、斜めのラインとして使われることもあります。
それが、トレンドラインとか、チャネルラインですね。
なので、トレンドラインがサポートやレジスタンスと呼ばれる場合もあるし、
同様にチャネルラインがそうなる場合もあります。
横のライン(水平線)としてのサポート・レジスタンス
まず、横のライン(水平線)としてのサポート・レジスタンスを見ていきます。
その基本中の基本ですが、サポートとして機能したラインがブレイクされると
次は、そのラインがレジスタンスとして機能する可能性が高まります。
画像①
上記の図を見て分かるとおり、サポートとして機能していたラインが
次はレジスタンスとして機能しているのが分かりますね。
これは、トレンド相場での例ですが、別にレンジ相場でも基本は同じです。
レンジの上限(レジスタンス)あるいは、下限(サポート)がブレイクされると、
そのまま一気に値動きが進むことが多いですが、
もう一度、そのブレイクポイントまで戻ってくることが多いんですね。
では、次に、
斜めのラインとしてのサポート・レジスタンス
画像②
これも『画像①』と全く同じ下降トレンドの相場ですが、
この場合、下落が開始された2点を結ぶトレンドラインが
レジスタンスとして3回目にぶつかった時も機能しています。
そして、この下落開始の2点を結ぶトレンドラインと
平行になるライン(チャネルライン)を引くと、今度はそれが
サポートラインとして機能しています。
では、どこでエントリーするのが良いでしょうか?
複数の節目を狙う
画像③
今度は、横のラインと斜めのラインを表示させました。
丸をつけた箇所の色を変えてあるのですぐ分かると思いますが、
狙うのは、紫色の丸をつけた箇所です。
何故なら、横のラインと、斜めのラインの2つの要素で
レジスタンス(上値の抵抗)として機能する可能性がある位置なので、
その分だけ、反発確率が高まります。
相場参加者の注目度が高まっているということです。
横のライン(サポート・レジスタンス)だけで判断しても、
そのサポレジが逆転する位置などは、無数に存在するので、
それと別の要素を組み合わせて、固定する、イメージです。
同様に、トレンドラインが引ける箇所も相場にはたくさんありますし、
それにぶつかる場面もたくさんありますが、
別の根拠と組み合わせることで、固定する、イメージです。
実際にエントリーする場合、上記の時間軸のチャートでは、
大陰腺が一気についているので、もう少し小さい時間軸のチャートで見て
待ち構えてタイミングを取る必要があります。
逆張り的なエントリーを行う際などは必須です。
反発する根拠が1つでは弱いですが、2つ以上あれば確率が高まります。
ただし、一つ言えることは、これで「なるほど!」なんて思わないで欲しいんですね。
FX大衆心理とテクニカル分析を学ぶ優良教材レビュー!の記事でも書きましたが、
FXで失敗している人は、とにかく知識だけ入れて、
それを生かす練習をしません。
「画像③」のように丁寧にラインを引けば、簡単に分かることでも、
実際に動いている相場の中で売買のタイミングを取る練習をしていかないと
一向に勝てるようにはなりませんので、
分かった気になっていないで、必ずトレードの練習を繰り返しましょう!
じゃないと永遠に負け続けます。